「富山型デイサービス」の創設者でもある惣万佳代子氏を代表とする「富山ケアネットワーク」という団体があります。「富山型デイサービス」を行う小規模起業者で構成されており、起業者間の情報交換、各種講座、セミナーの実施に加え、起業しようとする者に対するアドバイス支援を行っている団体です。
1998年(平成10年)に「富山県民間デイサービス連絡協議会」を発足させ、2003年(平成15年)に団体名を「富山ケアネットワーク」に変更しました。

また、起業者間の情報交換や各種講座、セミナーを実施し、起業を目指す人に対するアドバイスや行政に対する支援要請などの活動を行っています。
2002年(平成14年)からは、「富山型民間デイサービス起業家育成講座」を開催し、県内外から毎回100名近い受講希望者が集まっています。修了者の方には「富山型デイサービス」に携わっている人もいます。
ぜひ「富山ケアネットワーク」にご入会くださり、みなさんで情報交換し、よりよい「富山型デイサービス」にしていきましょう。

「起業家育成講座」については、こちらよりご覧ください。

お問い合せ
富山県厚生企画課
〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階
HPアドレス/http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1200/
メールはHPのお問い合せよりお願いいたします。
TEL:076-444-3196  FAX:076-444-3491

★★★富山ケアネットワークの考え方★★★
富山型デイサービスの理念(2024年4月現在)

● 年齢や障がいに関係なく共に暮らせる町づくりを考える
● 誰も排除しないこと

富山型の理念に賛成であること
小規模であること。10人〜20人程度
主な活動は在宅サービスであること
活動の拠点は住宅街であること
 ●町内会費を払うこと
 ●町内の会合や行事にでること
トップが現場で働き続けること
日課がない。行事には力を入れない
 ●非日常より日常の介護に力を注ぐこと
利用者ととことん付き合う
 ●自由な発想で柔軟に対応する
ニーズがあれば即OKすること
 ●断らない
 ●見捨てない
 ●少なくともデイサービスに来ている人の責任を持つこと
ボランティアを受け入れること
 ●オンブズの役割をしてもらう
 ●風通しをよくする
障がい者にも働く場を提供する
事業を拡大することが目的ではない
 ●初心を大事にすること
 ●利益を優先しない
会員同士、お互いよきライバルとなり切磋琢磨する
誰が職員か利用者かわからないこと

★★★富山型デイサービスのキーワード★★★
 ●共生 ●地域 ●当事者本位 ●多機能 ●小規模
★★★富山型デイサービスの合い言葉★★★
 ●よい介護をしよう ●よい仲間を作ろう ●共に生きよう

富山ケアネットワーク事務局
〒930-0928 富山県富山市富岡町355 このゆびとーまれ内
TEL 076-493-0765 (このゆびとーまれ)
FAX 076-493-8076 (ケアネットワーク)
メール toyama.care.net@gmail.com (ケアネットワーク)

時間に追われて排泄や入浴の世話をしたり、施設のルールに利用者を縛ったりするのではなく、利用者の幸せを考えるのが真の介護の仕事だと思います。
幸せにするといっても何か特別なことはしません。イベントなんかもしません。
その人らしい普通の暮らしができるよう考えてあげるのです。
排泄したいときにできる。とか、したい仕方でするとか。。。
したい時がわからない人には、介護者がしぐさや表情で感じとってあげたり。。。
それを感じとってあげるのが介護の技術です。
認知症の人は自分のことが判らなくなったり、自分のいる所が判らなくなったりします。
そうなると、すごく不安です。
その不安を取りのぞいてあげることも介護者の仕事です。
ゆっくりと寄り添って関わってあげることが必要です。
大規模施設の人は業務に追われてゆっくり関わることができないとよく言われますが、他の業務をさしおいても、優先しなければいけない仕事です。
また、できることをみつけてあげて、それをすることで自信を取り戻し不安な気持ちがなくなることもあります。女性はだいたいが今まで調理をしてきたので、認知症の深い人でも野菜の皮むきとかはできます。米とぎもできます。
この辺は田舎なので、畑にでて草を見ると自然に体が動き草むしりをされます。たまに、大事なものもむしったりもしますが、それは、大事なことではありません。若いスタッフもむしってしまいますし。知っていても見過ごすこともあります。それよりも、その人らしく生活できているのかが大事なことです。
そういうことを生活のなかでたくさん考えてあげて、不安を取りのぞいてあげるのが真の介護の仕事です。

※春日おおかみの家 喜多さん文章より抜粋させていただきました。

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