「富山型デイサービス」とは、平成5年から民間の自由な発想による小規模で多機能なデイサービスで、障がいの有無にかかわらず、地域に住むお年寄りから乳幼児まで幅広い年齢を受け入れるのが特徴です。しかし、当時は「富山型デイサービス」をはじめとする民間の小規模な施設は国、県の補助対象となっていませんでした。高齢者、障がい者等の区分を設けない施設に対する補助制度も存在しませんでした。
このような厳しい状況でも看護師や介護職経験者から「民間等の小規模施設を活用してデイサービス事業を行いたい。」という要望が多く寄せられ、「富山型デイサービス」の実績が認められたことから、富山県は平成8年から在宅障がい者に対するデイケアの助成、平成9年から民間事業者がデイケアを行う際の運営費の助成制度など事業者の活動に合わせて全国で初めて柔軟な補助制度を創設することとなりました。高齢者と障がい者、そして子どもを一緒にケアする活動は、行政の柔軟な補助金の出し方と併せて「富山方式」と呼ばれるようになりました。平成15年富山県は構造改革特区を申請し、高齢者や障がい者も利用できる「富山型デイサービス推進特区」の認定を受け、さらに平成16年からはショートステイで特区の申請が拡大され、全国規模で規制緩和がされるまでになりました。
富山県とも連携を密にして活動を行っており、現在も「富山型デイサービス」の一層の普及促進に努めています。
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